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これは【シルバーレイン】のキャラクター 春乃宮・ありすとその背後のブログです。 ありすの過去話などがメインとなります。
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プロフィール
HN:
春乃宮 ありす
年齢:
31
性別:
非公開
誕生日:
1992/12/09
職業:
霊媒士
趣味:
唄・絵画・読書 等
自己紹介:
大富豪の家 春乃宮家の一人娘として生まれる。
幼い頃から整った美しい顔立ちで能力に目覚めるまでは
明るい褐色の瞳だった。
3歳の頃 霊媒士の能力に目覚め 視えないはずのものが視えるようになる。
それと同時に瞳が紅く染まり 両親からすらも「悪魔の子」「不気味な子」などと 恐れられ
春乃宮家の敷地内ではあるものの 屋敷から離れた高い塔に幽閉されて育つ。
母親から目の前ではっきりと拒絶されたことから心を閉ざし 人間不信に陥る。
しかし 唯一傍にいてくれて世話をしてくれるばぁやと 昔から塔に住み着いていたらしいモーラットの「ウィミーさん」にだけは心を許している。
基本的に無表情。
人見知りが激しく 学校はあまり好きではない。
人形のように整った美しい顔立ちだが 無表情なせいか それとも人間不信のせいか 冷たい印象が強い。
中身は 意外と寂しがりやで幼い。精神的・身長的には小学生とあまり変わらない。
一度好意を抱けばとことんなつく。

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何かが見えるようになるまでは、ありすの日々はとても幸せで平和だった。

「一族の恥」 「お前などいなければいい」

この父親の言葉が、ありすのその後を大きく変えるとは、誰も思っていなかったであろう。

笑顔も涙も、自ら消し去ってしまったありすは、誰に対しても関心を示すことができなくなった。

次第に口数が減り、穏やかな紅い瞳だけがものを言うようになった。

それは非常に微妙で、塔に閉じ込められたありすの世話を命じられたばあやにしか

理解はできなかった。

それでも、父親の言葉はありすを縛り、苦しめ続けた。

5歳になったばかりのありすは声を失い、体調のすぐれない日々が続いた。

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「不気味な子」「恐ろしい子」

ありすの親戚達は裏でそうありすのことを呼んでいた。

何かが視えているなどと思ってもいなかった頃の両親は

それを聞くたびに胸を痛めた。

しかし 何かが視えているのかもしれない

確信に近くそう思い始めると 親戚達は間違っていないと思うようになった。

 

視えないはずのものが視えるようになった日から 約1ヶ月後

1995年10月31日のハロウィーンの日

ありすの両目が 紅く染まった。

「恐ろしい」「人間じゃない」「悪魔の子」

陰でひそひそと交わされるその言葉を 幼いありすは聞いていた。

そして その日の夜 ありすは屋敷から追い出され

決して外に出られないよう厳重に守られた塔に閉じ込められた。

「お前の存在が 外に知れたら春乃宮はもう終わりだ」

両親を見た最後の日 告げられた言葉はそれだけだった。

酷く傷ついたありすは 人形のように整った美しい顔から

笑顔も泣き顔もすべて消し去ってしまった。

もう…誰も信じない……。

心に強くそう決めてしまった。

1992年 12月9日

星の綺麗な夜 春乃宮家に一人の子供が生まれた。

大きな目とそれを縁取る長い睫毛が印象的な女の子だった。

体重も身長も平均以下だったが これといった異常もなく ただ小さいだけで健康だった。

女の子は「ありす」と命名された。

不思議の国のアリスのように夢を忘れない少女の心を持ち続けて欲しい

そんな両親の願いのこもった名前だった。

ありすの誕生から3年間 春乃宮家は幸せだった。

好奇心旺盛でよく笑う。 そのうえ頭の回転が速く 記憶力もすぐれていた。

幼い頃から ありすはそんな少女だった。

 

しかし ある夏の日ありすは奇妙なものを見た。

人間にしてはなんだか妙で でも悲しげで儚くて美しい女性だった。

両親に聞いてみたけれど 二人とも何も見えないと答えた。

その日から ありすには頻繁に視えないはずのものが視えるようになった。

能力者としての 霊媒士としての能力が目覚めてしまったのだ。

最初は ありすの悪戯か 空想上の人物だと思っていた両親も

次第にありすには 何かが視えているのではないかと 思いはじめた。

気味が悪い 娘に対して そんな想いが生まれてきた。


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